この記事のポイント
- 新しい教室のやり方へすぐ矯正することではありません。
- この子が今どんな弾き方をしているのか
- 新しい方法を追加する
- 矯正期間ではなく、慣れる期間
ピアノ教室を変えると、最初に戸惑うのは「やり方の違い」
他の教室から転入してくる子どもを見ると、
「前の先生にはこう言われた」
「前はこの教材だった」
という戸惑いが出ることがあります。
これは当然です。
先生が変われば、
教材。
進め方。
譜読みの考え方。
フォームの見方。
声かけ。
すべてが少しずつ違います。
だから転入直後に大切なのは、
新しい教室のやり方へすぐ矯正することではありません。
まず「できること」を見せてもらう
最初の数回は、
これまで弾いてきた曲。
好きな曲。
自信のある曲。
を弾いてもらいます。
ここでは、
「ここが違う」
「そのフォームは直した方がいい」
と、最初から細かく指摘しすぎません。
まず、
この子が今どんな弾き方をしているのか
を知ることが先です。
前の教室のやり方を否定しない
転入してきた子にとって、
前の先生から教わったことは、
それまでの音楽経験そのものです。
そこで、
「それは違う」
「前の教え方はよくない」
と否定されると、
自分が今までやってきたことまで否定されたように感じることがあります。
だから、
「ここはよくできているね」
「このやり方で身についたものを生かそう」
と、まず良い部分を確認します。
フォームや譜読みの修正は後から少しずつ
もちろん、
今後の演奏のために、
フォーム。
譜読み。
指使い。
などを変えた方がいい場面もあります。
でも、一度に全部変える必要はありません。
信頼関係ができてから、
「この教室では、ここをこうしてみよう」
と一つずつ入れていきます。
そうすると、
「前が間違っていた」
ではなく、
新しい方法を追加する
という受け止め方ができます。
教材もすぐ変えなくていい
転入すると、
「教材も全部変わりますか?」
と聞かれることがあります。
教材そのものに大きな問題がなければ、
今使っているものをそのまま活用できる場合もあります。
一方で、
今後の目標。
譜読みの状態。
演奏技術。
本人の興味。
によっては、少しずつ別の教材へ移ることもあります。
大切なのは、
教室が変わったから即座に全部リセットすることではありません。
最初の1〜2か月は「慣れる時間」
転入直後は、
新しい先生。
新しい教室。
新しい話し方。
新しい練習の進め方。
それだけでも負担があります。
だから私は、
最初の1〜2か月を、
矯正期間ではなく、慣れる期間
として考えています。
弾ける曲を弾く。
新しい先生に慣れる。
少しずつ新しい方法を試す。
その順番で十分です。
転入は「やり直し」ではない
教室を変えることは、
これまでの学習をゼロにすることではありません。
前の教室で身についたことを持ったまま、
新しい環境で別の考え方を加えていく。
それが転入です。
香住ヶ丘ミュージックスクールでは、他教室からの途中入会についても、これまでの学習歴や使っている教材を確認しながら進めています。


