この記事のポイント

  • ピアノを弾き始めるまでのハードルが低いこと
  • 間違えることを必要以上に怖がらないこと
  • まず触る。
  • 間違いに対する反応
  • ピアノ=監視される時間

ピアノが上達する子は、才能が違う?

子どものピアノレッスンをしていると、
「上達が早い子は、やっぱり才能があるんでしょうか」
と聞かれることがあります。
もちろん、得意不得意や成長の速度には個人差があります。
ただ、私が日々のレッスンで特に大きな違いとして感じるのは、いわゆる「才能」よりも、
ピアノを弾き始めるまでのハードルが低いこと
そして、
間違えることを必要以上に怖がらないこと
です。

上達が早い子は、ピアノが生活の中にある

上達が早い子の家庭では、ピアノが特別なイベントになっていないことがあります。
たとえば、
* 夕食前に一度だけ鍵盤を触る
* 帰宅したらピアノの蓋を開ける
* お風呂の前に少しだけ弾く
といった形で、生活の中に自然に入っています。
「今日は練習するぞ」と毎回決意しなくても、いつもの流れで鍵盤に触れる。
この状態を作れると、練習を始めるまでの心理的な負担が小さくなります。

「15分練習しなさい」が逆効果になることもある

逆に、
「宿題が終わったら15分練習しなさい」
というように、ピアノを義務として扱いすぎると、
鍵盤へ向かう前から、
「やらなければならないこと」
という感覚が強くなる場合があります。
もちろん時間を決める方法が合う子もいます。
ただ、毎回練習を始めるまでに親子で押し問答になるようなら、その方法自体を見直してもよいと思います。
最初は1分でも、一音でも構いません。
まず触る。
そこから始めた方が、結果的に長く弾くこともあります。

間違えても、すぐもう一度弾ける子は強い

もうひとつ大きいのが、
間違いに対する反応
です。
一音間違えても、
「あ、違った」
くらいで、すぐ弾き直せる子がいます。
こういう子は、失敗そのものを大きな出来事として扱いません。
その分、何度も試すことができます。
一方、
一度間違えると手が止まる。
親の顔を見る。
「もう弾きたくない」となる。
という子もいます。
これは技術以前の問題です。
失敗すること自体が怖くなると、音を出す回数そのものが減ってしまいます。

保護者には「間違い探し」をしないでほしい

家庭で、
「そこ違ったよ」
「今の音おかしい」
とすぐ指摘すると、親御さん自身には悪気がなくても、子どもにとっては、
ピアノ=監視される時間
になってしまうことがあります。
家庭では、先生役になる必要はありません。
むしろ、
「その音きれいだね」
「そのフレーズ好きだな」
「今日も弾いてるね」
と、音そのものを一緒に楽しむ立場でいてほしいと思います。
技術的な修正はレッスンで行えます。
家庭で大切なのは、ピアノに触れることへの抵抗を作らないことです。

「間違いに気づく力」も少しずつ育てる

一方で、
間違えても全く気づかない。
あるいは、間違いを指摘されても受け入れられない。
という状態では、上達しにくくなることがあります。
重要なのは、
間違えないことではなく、自分で気づいて試し直せること
です。
そのためには、先生や親が全部答えを言うのではなく、
「今の音、どう聞こえた?」
と本人に考えてもらうことも大切です。

才能より大切なのは「音を面白がれること」

私が大切だと思っているのは、
耳で聴いた音を真似してみる。
きれいな音が出たら喜ぶ。
違う音が出たら、もう一度試してみる。
そうやって、
音そのものを面白がれること
です。
指導者は、指使いや譜読み、演奏技術を教えることができます。
しかし家庭で作ってほしいのは、
ピアノを触るハードルの低さ
です。
毎日完璧に練習できなくても構いません。
少し触る。
間違える。
もう一度やってみる。
その積み重ねが、長い目で見た上達につながると考えています。
福岡市東区で子どものピアノ教室をお探しの方は、お子様の性格や家庭での練習方法も含めて体験レッスンでご相談ください。

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